回 転 体 バ ラン ス( ダイナミックバランス) 測 定 ・ 修 正 

ダイナミックバランスって何だろう?

 日本語に 約せば 動的バランス。
通常 バランス と言えば 静止させる事を 意味するが、ローターを 高速回転させると、重量配分の 不均一等で 振動したりして、アンバランスの 遠心力が 発生します。 この振動や 遠心力を ローターの 両端を 支えている 軸受で 検出し アンバランス量を 測定し、そこから得た 修正量を元に 加工調整して 釣り合わせを行います。

動的 アンバランス (2面アンバランス) と 静的 アンバランス (1面アンバランス) ってどう違うの?

 アンバランスとはローターの重心と、回転中心のズレ(偏芯)がある状態を言います。アンバランスがあると 回転した時に、
遠心力で 振動・騒音を発生します。 実際の ローターには 単一の アンバランスはなく、理論的には 回転軸に沿って 無限に 分布しているのです。  これらの アンバランスは、平面上の 2つの位置に異なる大きさで ランダムに 存在するので、2つのアンバランスと なるのです。
 このアンバランス状態は 回転中にしか 生じないので、動的アンバランスと 呼ばれています。



アンバランス 計 測  (ローター・ファン・シャフト) 


修 正 加 工 (ウェイト溶接・グラインド加工)
 


多 段 ブロワ ローターシャフト 



フィールド・バランサー
  (大 宮 工 業)
 


▲回転体の アンバランス の主な 要因▲

               1. ローター の 偏芯
2. 溶接の 成形不良
3. 材料の 密度や 厚みの 不均一
4. 摩擦や 腐食等に よる摩耗

※それ以外にも 回転機器の 振動などの 原因は、フレームや ベアリング等の 破損や 変形など、 回転体のみが 原因では 無いことも ありますので、装置全体を 確認する事を お勧めします。   

                    
▲回転体の アンバランス による 影響▲

回転体の アンバランスは 軸受や フレームに 不要な力を加え 機械振動を 引き起こします。 遠心力の 大きさは 回転速度の二乗に 比例して 大きくなります。回転速度が 10倍になると 遠心力は 102で 100倍になり、 振動の 大きな原因 になります。

1. 装置 の 振動
2. ベアリング の 寿命低下
3. 発熱、磨耗、部品損傷
4. オイル、グリス の 劣化